土木一式工事 どぼくいっしきこうじ

土木一式工事は、総合的な企画、指導、調整のもとに土木工作物を建設する工事であり、複数の専門工事を組み合わせて施工する建設工事です。建設工事が安全かつ予定通りに進行するように、土木現場で働くさまざまな専門工事業者(鉄筋工事、舗装工事など)を統括するのが主な仕事になります。(現場所長、現場監督など)

志賀 熊澤貴久 入職12年目(2級土木施工管理技士)

浅岡建設株式会社(神奈川県茅ケ崎市)

何事もやってみないと分からない
チャレンジしてから判断すればいい。

みんなに喜んでもらえていることを実感できる

土木一式の仕事は、竣工時に自分が関係したものが目に見えるのがいいですね。ごまかしがきかないというか、妥協を許さないところも気に入っています。これまでに手掛けた仕事の大半が地元・茅ヶ崎市の道路や橋梁などの公共事業ということもあって、街中で車を運転している時など、自然と地域の皆さんに使ってもらっている光景が目に入ります。喜んでもらえていることを実感できて、そんな時に、つくづく「この仕事に就いて良かった」と思います。

自分の仕事が評価され、表彰状をもらった!

うれしかったのが、昨年(2013年)に手掛けた茅ヶ崎駅前の道路補修工事が発注元である神奈川県に評価され、表彰状をもらったことです。土木工事でも一生懸命やれば、見ている人がいるんだなぁと思いましたね。逆を言えば、どんな状況でも手抜きは絶対にできないなって。

私がこの仕事に就いたのは偶然でした。高校を卒業して20歳までは好きなサーフィンをやりながらフリーターとして日々を送っていたんです。成人式の3日前に幼馴染みに会って「進路に迷っている」と相談したら、自分の父親の会社に入らないかって。それが地域密着型の浅岡建設です。工事監督って野球の監督みたいでいいかも、そんな感じで入社を決めました。

左/施工計画書や建設作業計画届など、役所に提出する書類は多く、パソコンは必需品のひとつ。
右/右のオレンジの箱は、レベルという測量器具。主に構造物の高さを計る測量器具。
鶴嶺八幡宮参道

1級土木施工管理技士の資格にチャレンジ

その自分の経験をもとに若い人にアドバイスするなら、「やってみないと分からない」ということです。何事にもチャレンジして、それから判断すればいい。アクションを起こさずに「自分には無理」と諦めていては何も始まりません。先のことなど誰にも分からないんですから。私は、この仕事をやってみて正解だったと感じています。1日1日を大切に過ごすことの重要さを教えてもらいましたし、その積み重ねで未来が創造されることを学ぶことができました。

今後の目標としては、1級土木施工管理技士の資格取得です。けっこう難関ですが、取るまでは絶対に諦めない覚悟で臨みます。1級を取ることで仕事の幅も広がるはずだし、自分も成長できると思うんです。日々精進してぜひとも実現させたいですね。

左/平成24年度県道310号線(ともに茅ヶ崎市) 右/2013年に表彰された「県道310号道路補修工事」の表彰状 これまでに手掛けた仕事は、ほとんどが道路や橋梁の新設・改修工事(公共工事)。
今回表彰されたことで、「いい仕事をすれば評価してくれる」ことが分かり、仕事に対するモチベーションが一層高まったそうだ。

一般社団法人 神奈川県建設業協会(http://www.shin-ken.or.jp/

関連する資格

土木一式工事に関して下記の資格があるので、就職したらスキルアップに応じてチャレンジしてください。

資格名 お問い合わせ先 ホームページ
1・2級土木施工管理技士 一般財団法人全国建設研修センター 
042-300-6860
https://www.jctc.jp/
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