電気工事 でんきこうじ
建築工事で、一般用電気工作物または自家用電気工作物などを設置し、各種電気設備を設営する工事です。建設作業と平行して行うことが多く、図面をもとに、建物に電線を引き込み、配線し、コンセントやスイッチ、照明器具などの端末に電気を届けます。電気を必要とするところならどこでも仕事があり、作業現場は高層ビルから商店、戸建住宅まで多岐に渡ります。
篠澤 智入職5年目(第二種電気工事士)
(株)関電工/東京都港区
重要性高まる電気設備工事、
携われること自体が誇り
安定した会社で大きな仕事がしたい
東京都内の工業高校電気科を卒業し、志望通りに入社しました。入社の決め手は恩師の推薦でしたが、当時は就職難だったこともあって、安定した会社に入り、大きな仕事をしたいという思いもありました。私がいたクラスの18人のうち、4人は電気設備工事関係の会社に就職しています。
1日中、開口作業に夢中に
入社後の半年間は社内研修所で、現場での作業内容や電気設備工事の基本知識などを学びました。これは大変貴重な経験になりました。初めて配属された現場では、主にボードの開口作業をしました。コンセントを組み入れて配線するための部分をつくるのですが、一人でもくもくと作業することが嫌いではない性格なので、夢中で手を動かしていたことを覚えています。その現場では1週間、午前8時から午後5時まで、ずっと熱中して開口作業をしていました。今でも忘れられない思い出です。
みんなで手掛ける協働の仕事
今の現場は午前8時始業ですが、その1時間前には現場に入るようにしています。毎日午前、午後の休憩時間には、仕事の進み具合を確認したり、進め方を相談したりしています。職長や先輩からの指示をもとに作業をすることが多いのですが、「あの仕事、よくできていたな」と言われると、やっぱりうれしいですね。逆に「センスないな」なんて言われると、ショックは大きいです。どうしても周りの評価が気になってしまいますが、それも協働の仕事だからでしょうね。最近は分電盤の配線や照明器具の取り付けを担当しています。現在建設中のビルは、3階から11階までが同じ構造なので、上の階ができていくのに合わせて、同様の作業を繰り返していきます。
いつか先輩のように
今まで特に大変だった仕事は、天井のコンクリートにアンカーを打ち込む作業です。1日かけて60本くらい打ち込むと、コンクリートの粉で体中が真っ白になってしまいます。自分では一生懸命やったつもりだったのですが、ふと先輩を見ると、100本以上終えていました。
やめたいと思ったことは一度もない
今まで、この仕事をやめたいと思ったことは一度もありません。入社2年目くらいから、次の手順や全体の流れがだんだん分かってきて、仕事が楽しくなってきました。すると、先輩から指示されるだけでなく、自分で段取りが考えられるようになり、仕事がさらに面白くなりました。希望を言うと、休みがもう少し欲しいですね。
高校在学中に第二種電気工事士を取得
資格は、高校在学中に第二種電気工事士を取得しました。次の第一種は、既に試験をクリアしていますが、5年以上の実務経験が必要なので、まだ資格はありません。今年は2級電気工事施工管理技士をぜひ取得したいです。スキルアップしていくために資格は欠かせません。これからも、様々な資格にチャレンジしていきたいと思います
電気は日常に欠かせない
電気設備工事は、日常生活に欠かせないものづくりの仕事です。しかも将来、ますます重要になってきます。その仕事に携われること自体に、誇りを感じています。
関連する資格
電気工事に関して下記の資格があるので、就職したらスキルアップに応じてチャレンジしてください。
資格名 | お問い合わせ先 | ホームページ |
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第1・2種電気工事士 | 一般財団法人電気技術者試験センター 03-3552-7691 |
https://www.shiken.or.jp/ |
1・2級電気工事施工管理技士 | 一般財団法人建設業振興基金 03-5473-1581 |
https://www.fcip-shiken.jp/ |