とび・土工・
コンクリート工事
(土工事)

ダム、道路、港湾、ビル建設、土地造成といった工事現場や災害現場で活躍するのが、ブルドーザーや油圧ショベル、クレーン、ダンプなどの建設機械(重機)です。人の力では困難な掘削や運搬といった大規模な作業を効率的かつ安全に行うために用いられます。それぞれ重機の特性を理解して操作する重機オペレーターは、工事現場における花形的な職種といえます。

大崎 友里 入職12年目

山﨑建設(水谷建設(株)/東京都千代田区

「これを運転できるのか」と心躍る

「おもしろそう」でこの世界に飛び込んだ

高校は普通科でしたが、所属していたバレーボール部の顧問が土木科の先生だったことがきっかけで、水谷建設が女性オペレーターを募集していることを知りました。性格的にデスクワークには向いていないと思っていましたし、機械に乗れる仕事と聞いて、おもしろそうだと思い、採用試験を受けることにしました。それまでに工事現場に行ったこともなく、建設関係の仕事に就いている親類もいなかったので、まったく知識のないまま、この世界に飛び込みました。社員研修では、まず社会人としてのマナーを学び、その後に資格取得のための勉強を始めました。実際に建設機械を見たときは、その大きさに驚き、「これを運転できるのか」と心が躍りました。

いきなり思い通りにはならない

資格は車両系建設機械などを持っていますが、いきなり思い通りに運転するのは難しく、それなりの経験を積まなければなりません。下積みの段階で、いやになることも少なからずありますが、自分の思い通りに操作できるようになると、とたんに仕事がおもしろくなってきます。これまで重ダンプトラックを専門に乗ってきましたが、今の現場では、整地されていない場所で活躍する「不整地運搬車」を担当しています。クローラ式の不整地運搬車は、同じところを走ると轍ができて走行不能になってしまいます。道を傷めないよう、走行ルートをうまく選ぶことがポイントです。

自分で目標設定し、仕事を楽しむ

基本的に運転が好きで、重ダンプトラックを運転しているときは、油圧ショベルにどれだけまっすぐ付けられるかなど、自分の中に目標を設定して毎日の仕事を楽しんでいます。建設機械を操作するのは1人ですが、ほかの機械や作業員と連携しながら構造物を造り上げていくのが、この仕事の醍醐味です。

結婚、出産、育児・・・。将来も仕事を続けたい

新人の頃には同じミスを繰り返したり、分からないことを無理に1人でやろうとしたりして、先輩に怒られたことも多々あります。正直なところ、辞めたいと思ったことも何度かあります。結婚や出産、育児など将来を考えると不安に感じる面もありますが、できる限り長く仕事を続けたいと思っています。

男女の意識はない、適材適所で力を発揮

転勤は全国各地で、これまでに北は北海道、南は島根県での勤務を経験しました。へき地での仕事もありますが、作業員宿舎は男女別々だし、女性専用の入浴施設もあるので、女性だからという点で苦労はありません。特に男女を意識して仕事をしたことはありませんが、例えば力仕事の場合は、男性に任せた方が早く済み効率的です。適材適所でそれぞれの能力が発揮できれば良いと思っています。オペレーターの仕事の魅力は、何と言っても一般の人が乗れないような建設機械を運転できること。あまり難しいことを考えずに、運転が好きな人にはこの世界に飛び込んできてほしいです。

取材協力:一般社団法人 日本機械土工協会(http://www.jemca.jp/

関連する資格

とび・土工・コンクリート工事(土工事)に関して下記の資格があるので、就職したらスキルアップに応じてチャレンジしてください。

資格名 お問い合わせ先 ホームページ
1・2級建設機械施工管理技士 一般社団法人日本建設機械施工協会 
03-3433-1575
https://jcmanet.or.jp/
車両系建設機械運転技能講習 各都道府県の労働局の登録教育機関  
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