とび・土工・
コンクリート工事
(基礎工事)

建築物の基礎の部分を専門につくるのが基礎工事業ですが、戸建てなどの比較的小規模なものから橋梁などの大規模なものまで多岐に分かれ、使用する工法も規模や状況によってさまざまです。近年は1つの工法ではなく、いくつかの工法を組み合わせた併用工法が求められています。中でも橋梁の基礎工事は、大型特殊重機による杭打ちハンマーやスクリューを使うダイナミックな工法が主流になっています。

桶川 雄貴 入職14年目

光洋重機建設株式会社/神奈川県川崎市

操作技術ができ栄えに直結

父の背中を追って業界へ

友達の紹介など、いろいろと仕事を探していたのですが、最終的には父親が働いていた光洋重機建設を選びました。入社当時は年齢の離れている先輩が多かったのですが、父の助けもあり、会社になじむことができました。最初の1年間は、ただひたすら必死に仕事を覚えました。自分で機械を操作できるようになって、「この仕事は自分に合っている」と思えるようになりました。

「手に職」は自分のため

手に職をつけることは強みになります。仕事を覚えれば楽しくなりますし、がんばった分だけ収入も上がります。また、独立などの道もあります。新人のうちは、叱られたときの挫折感で、思わず「自分には合わないのではないか」と考えるかもしれませんが、最初からできる人はいません。がんばっていると見ている人は、ちゃんと見ていてくれますので、自分の思いを曲げず、信念を持ってがんばれば目標は達成できます。初めのうちは周りを見て気づかいをするなど、普通のことをしっかりやれば大丈夫。親切な人も多いです。わたしも新人教育では、まずマナーなどを教えますし、注意するときには感情的にならないよう心掛けています。

求められるマネジメントの資質

3年目で職長になり、7-8年目くらいで大きな現場を任されました。いまでは管理職として経営全体を考えるようにしています。工事を取ってくるのは営業の仕事、次の受注につなげるのは現場の仕事。不誠実な施工ではご縁が切れてしまうので、プレッシャーも感じますが、平常心を保つよう努力しています。
監督として、他社の職人さんともしっかりとコミュニケーションするように心掛けています。現場では私よりも年上の職人さんも多く、「若い自分が指示をしたら気を悪くするのではないか」と心配もしましたが、実際は仕事がしっかりできれば、若くても認めてもらえるし、対等に付き合ってもらえます。

重機好き集まれ

重機が好きだったり、大きな機械を操作してみたい人には、この仕事は楽しいでしょう。
たまに工期が短くて夜7時や8時までかかる現場もあり、精神的にも肉体的にもつらいときもありますが、気の合うメンバーとなら支え合って、笑いながら乗り切れます。工事のでき栄えには、機械の操作技術が分かりやすく反映されます。苦労した現場で、日々、努力していると、元請会社から表彰される場合がありますが、特に苦労した現場での表彰はうれしいですね。

資格取得で熟練度アップ

資格については最近、2級土木施工管理技士に合格しました。車両系建設機械運転者(基礎工事用、整地・運搬・積込み用及び掘削用)や高所作業車運転者、玉掛作業者、アーク溶接やガス溶接など、ほかにもいくつかの資格を持っています。学生時代はあまり熱心に勉強しませんでしたが、いまはその大切さが分かります。技術に熟練するだけでなく、仕事の幅も広がります。今後は、人間的にももっと成熟できるよう努力していきたいと思います。

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