とび・土工・
コンクリート工事
(とび)

建設工事の現場で、高所での作業を専門とするのが、とび(とび職)です。作業の種類などによって、足場とび、重量とび、鉄骨とびなどに分けられることもあります。中でも、足場とびは建築現場で必要な足場などを設置する仕事で、危険な高所を自由に動き回る事から、建築現場の職人の間で「現場の華」とも称されています。

中村 瞬 入職13年目

(株)鈴木組(東京都文京区)

高層ビルの現場は、とび抜きには始まらない…。
作業場を設置する重要な役どころです。

安全帯をつけての作業はとびにとってのお約束だ。

地域のランドマークとなるような“地図に残る仕事”

ほかの業者の方が建物を作るために必要な下準備をするのが、とびの仕事。いわば「縁の下の力持ち」といったところでしょうか。着工から竣工までの長きにわたって現場に関わり、建物の完成を見届けます。長い期間現場にいる分、完成したときの感慨はひとしおですし、当社の場合、地域のランドマークとなるような現場が多いので、まさに“地図に残る仕事”と呼んでも過言ではありません。そんなとびという仕事に携わっていることに大きな誇りを持っています。

「建設への熱意」だけでこの世界に飛び込んだ

小さい頃から建築物が好きで、高校は建築科に進学しました。学校で建設のことを色々と教わるうちに、「とにかく建設業界の仕事をしたい!」と思うようになったんです。正直に言うと、この業界は職種が非常に多く複雑なこともあって、就職した直後は「どの職種がどんな仕事をしているのか」あまりよく知りませんでした。とびについても「高いところで作業する人」というくらい。「建設への熱意」だけでこの世界に飛び込んだんです。

体力のいる仕事ですから、「部活は運動部、体力には自信があります!」という人は特に向いていると思います。体力には自信がないという人でも、体力は後からついてくるので心配は無用です。高所は、最初はみんな怖いと思いますが、徐々に慣れてきますので、得手不得手はあまり関係ありませんよ。

左/とびは身が軽いというイメージがあるが、まさにその通り。
右/とびが通常携帯する各種工具。これに安全帯が加わるから、かなりの重さになる。
イオン幕張

現場の安全管理が一番のポイント

私は職長になって5年が経ちます。職長は現場を管理するマネージャーのような立場ですが、最も重視するのは現場の安全管理。基本的には屋外で行う仕事なので、雨や雪が降れば、足を滑らせて事故につながる可能性がありますし、安全が確保できなくなります。状況次第で屋内での仕事に作業内容を変更することも少なくありません。ケガや病気をさせずに、元気に作業してもらえる環境づくりが私に課せられた仕事なんです。

職長として仕事に従事するのは年間1現場。大きな現場になればなるほど職長の責任も重くなりますし、いろいろな問題に対処しなければなりません。現場では突発的なトラブルの発生は日常茶飯事ですから、それらの対応には苦労させられます。瞬時の判断力を求められるので、疲労の度合いも大きいですからね。そんな私を支えてくれるのが、妻と3人の子ども。家族のためにも、もっともっと向上心を持っていい仕事をしたいですね。

左/かなまち苑 右/ユアサ・フナショク本社ビル 今年の記録的な大雪では、数日間作業ができずに雪かきに追われたそうだ。
そういった予定外の出来事が発生すると、工程表を修正するなどの作業が加わり、職長の仕事も多忙を極める。

取材協力:一般社団法人 日本建設躯体工事業団体連合会(http://www.nihonkutai.or.jp/

関連する資格

とび・土工・コンクリート工事(とび)に関して下記の資格があるので、就職したらスキルアップに応じてチャレンジしてください。

資格名 お問い合わせ先 ホームページ
1~3級とび技能士 中央職業能力開発協会 
03-6758-2859
https://www.javada.or.jp/
足場の組み立て等作業主任 一般社団法人日本鳶工業連合会 
03-3434-8805
https://nittobiren.or.jp/
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