鉄筋工事 てっきんこうじ

設計図から鉄筋の配置関係を把握し、現場に入ってきた資機材(鉄筋など)を設計図通りに組み立てる仕事です。竣工時には鉄筋はコンクリートに隠れて見えなくなりますが、建物の骨組みというべき重要な存在です。特徴的な作業として、ハッカーと呼ばれる工具を使って針金で鉄筋をとめる「結束」があります。このスピードと出来映えの美しさによって熟練工かどうかが分かるそうです。

佐々木 清入職20年目(1級鉄筋施工技能士/登録基幹技能者)

矢島鉄筋工業(株)(東京都墨田区)

現場は何よりも人間関係
コミュニケーションに気配り。

つらくとも「なにくそ」という根性を

高校にきた求人票を見て、入社してから20年が経ちます。当時は働き始めてすぐから、仕事に忙殺される日々が続きましたが、働けば働くほど収入は増えました。仕事も覚えればそれだけおもしろくなり、周囲も評価してくれます。入職したての若手には、多少つらくても「なにくそ」という根性を持って、がんばってほしいですね。

上にいくためには資格取得を

私の場合は、入社7年目に2級鉄筋施工技能士の資格を取り、続いて10年目に1級技能士を取得しました。実技は日々の仕事の延長なので自信はありましたが、学科試験は鉄筋工事以外の問題も出るので、それなりに苦労もありました。登録基幹技能者は、経営者から会社の上にいくためには取得した方がいいと言われたこともあり、8年前に取得しました。

資格連動の手当てで意欲アップ

弊社では平成27年4月から、保有資格に連動した技能手当てを付ける制度が設けられました。収入は仕事に対する評価の尺度であり、増えれば増えるほどやる気が出て、キャリアアップへの意欲も高まるでしょう。若い人にも、どんどん資格取得にチャレンジしてほしいですね。

各リーダーを通じて仕事を采配

私の主な仕事内容は、元請けとの打ち合わせを踏まえ、工程ごとに職人をグループ分けし、それぞれのリーダーを通じて全体作業の采配をふるうことです。仕事で大切なのは、やはり何よりも人間関係ではないでしょうか。一日を終えてから、お酒を飲みながらいろいろな話しを聞くのも大事な仕事です。とにかく、コミュニケーションが取れる雰囲気づくりには気をつかっていますね。

息子に自慢、これが醍醐味

鉄筋工事をやっていて良かったと思うのは、自分の仕事が形に残り、人々に使われることでしょうか。特に息子に、あの建物はお父さんが造ったんだぞ、と自慢できるのはこの仕事の醍醐味ですね。

常に目標を持ち続ける

私の次なる目標は、仕事の幅を広げることです。弊社には現場以外に、生産や工場部門がありますが、生産の仕事もしてみたいと思っています。現場をよく知る人間が担当すれば、さらに生産性を上げられるかも知れません。常に目標を持ち、ステップアップしていければと思っています。

関連する資格

鉄筋工事に関して下記の資格があるので、就職したらスキルアップに応じてチャレンジしてください。

資格名 お問い合わせ先 ホームページ
1・2級鉄筋施工技能士 中央職業能力開発協会 
03-6758-2859
https://www.javada.or.jp/
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